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「な・・・犀は特別な存在だから許されるんですよ!」
「いや、時景の言う通りだ。確かにこれは贔屓と言うことになる。・・・よって、今回は咎めないでおく」
「会長ー」
「何でー」
「「コイツらの肩を持つのー?」」
「テメェらがあの毛玉を贔屓するからだ。異論は認めねぇ」
・・・流石会長、分かってらっしゃる。
後で感謝の気持ちを込めたクッキーを贈ろう。
それにしてもやる事ないな。
何か生徒会メンバーで口論始めたし。
「失礼しましたー」
「さよーならぁ」
超棒読みで生徒会室を去る。
後ろから引き留めようとする副会長の声が聞こえてきたが無視した。
「ねー、なーちゃん」
「何だ?」
「何処行くのぉ?」
「理事長室」
「・・・何で?」
「行けば分かる」
適当に元久の質問に答えながら歩き、理事長室前に着いた。
中に居ることを確認して、自分のカードキー(黒)で開ける。
元久は俺が何で黒のカードキーを持っているのか不思議がっていた。
・・・そうだ、元久の分も用意させるか。
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