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「入るぞ」
「・・・それを言うなら、入ったぞ、じゃないかな?」
勿論ノックも無しで入ったから、理事長にツッコミをされた。
どうでもいいが、二十代前半の容姿だが、三十代の理事長は少しおかしいと思う。
理事長の言葉を無視して、遠慮無く一番近くのソファーに腰掛ける。
元久も入って来た時は少し驚いたようだったが、今は元の落ち着きを取り戻して淡い笑みを浮かべている。
「全く、君は・・・。いや、それはいい。今日はどんな用事かな?」
「アンタの甥っ子の事」
そう言えば、思いっ切り顔を顰める理事長。
「退学に出来そうかい?」
「・・・まだ、掛かるな」
「そうかい・・・」
「え、ちょっ・・・どういう事!?」
・・・悪い、元久。説明するの忘れてた。
「今から説明するから、よく聞けよ」
そして俺は説明を始めた。
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