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「・・・さ、・・・元久」
「ん、あ、悪ぃ。どうした?」
「副会長出て来た」
「・・・カメラの準備は?」
「完璧に決まってんだろ、隊長」
「よし」
王道転校生の華麗なるジャンプに拍手を送りながら、いかにも“作り笑顔です!!”っていう笑顔で出て来た副会長。
「凄いですね。この門を飛び越えたのは君が初めてですよ」
「うわっ、何だよ・・・じゃなくて何ですか、おま・・・貴方!?てか、見てたのか・・・ですか!?」
敬語が下手くそすぎる!ここまで王道とは!
「えぇ、それはもうバッチリとね、東郷 犀(トウゴウ サイ)君」
「なっ・・・お、僕の名前、何で」
「知っているのか、ですか?私が君の案内役をたのまれたからですよ。
あぁ、そう言えば、自己紹介がまだでしたね。
私はこの学園の二年生で副会長の、呉河内 麟斗(クレゴウチ リント)です」
「あっ・・・先輩なのか・・・じゃなくて、なんですね。・・・あのさ、一ついいか・・・いいですか?」
「何か?」
来るのか?ここであの台詞が!
「その作り笑い、止めた方がいい・・・ですよ?」
キター!来たよ!やっぱり君は俺の(萌えの)救世主だ!
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