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「ねぇ、なーちゃん」
「なんだ?つーか、ニヨニヨすんな、気持ち悪ぃ」
「地味に傷付くよ・・・」
「で、なんだ?」
「あ、スルーされた・・・。うん、あのさぁ、なーちゃん、今の人とさぁ、絶対フラグ立ったよねぇ!?」
「・・・は?」
・・・コイツは真性の馬鹿か?
いや、馬鹿だ。根っからの馬鹿だ。良いのはハッキングの腕とテストの順位だけだ。
「ひどいよ・・・なーちゃん」
口に出てたか。正直に言うと業と出してたんだけどな。
「ククッ・・・真実だろ?」
「俺、立ち直れないよぉ」
そーか?
そういう割にはかなりの早さで飯を食ってるじゃねぇか。
・・・傷付いてるとか、立ち直れないとか言ってる奴のやることじゃねぇだろ。
で、信じられないが食い始めてから約5分、完食。
多分3キロはあったぞ?
コイツの胃袋はおかしい。絶対おかしい。
と思ってたら、黄色い悲鳴とブーイングが聞こえてきた。
「キターー(゚▽゚)ーー!!」
元久も絶賛絶叫中。
この悲鳴の中なら聞こえないだろうからな、安心して叫べ。
朝の分まで。
・・・俺?
口元が少し緩んだ。
自分の絶叫でも辛いんだよ。
叫べないってなんか・・・もどかしいな。
元久、この体質を今だけ変わってくれ。
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