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――元久side――
浪がキレた。
それも、今までで一番ヤバいくらいに。
その対象は副会長だった。
まぁ、どうせ、
『淫乱な親衛隊と違って~』
みたいな事を言ったんだろうけど。
水ぶっかけられた本人たちは顔を真っ赤にして怒ってるし、なんか滑稽だな~って人事みたいに思った。
本当は、キレた浪を止める事は出来る。
だって、キレてる浪はかなり冷静だし。
でもね、今は浪に賛成。
親衛隊への侮辱は、許さないから。
身体は浪の殺気に当てられて少し動かし難いなぁ。
なんて、意識だけは切り離して考えてたら、浪が静かに、だけど、かなりの威圧感を伴って生徒会役員・・・ってか、副会長の前に立った。
今朝の殺気なんて可愛いものだったなぁ、なんて考えながら、俺もそっちに向かって行った。
だって、副総隊長ばかりに責任は負わせられないからね。
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