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トントン、と部屋のドアがノックされる。
一拍遅れて、
「なーちゃん居る~?」
という元久の声が聞こえてきた。
ガチャリとドアを開ける。
「何か用か?」
「明日からどうする気なのぉ?食堂での事ってさぁ、生徒会とか、風紀に喧嘩売ったよぉなものじゃん?」
「お前の部屋行っても良いか?そこで話す」
「全然良いよぉ」
俺は、自分の部屋に誰も入れた事がない。
二人っきりの時とかは、殆どが相手の部屋だ。
元久も例外じゃない。
「それじゃあ適当に座っていいから」
「分かった」
「お茶煎れてくる」
「いや、いい。自分で煎れる」
「了解」
二人きりになった為、元久の口調も元に戻っている。
やっぱこっちの方がいいと思うが、チャラ男は保身の為だから仕方ない。
お茶を用意すると、俺から話を切り出した。
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