どうしようか

3/11
前へ
/437ページ
次へ
トントン、と部屋のドアがノックされる。 一拍遅れて、 「なーちゃん居る~?」 という元久の声が聞こえてきた。 ガチャリとドアを開ける。 「何か用か?」 「明日からどうする気なのぉ?食堂での事ってさぁ、生徒会とか、風紀に喧嘩売ったよぉなものじゃん?」 「お前の部屋行っても良いか?そこで話す」 「全然良いよぉ」 俺は、自分の部屋に誰も入れた事がない。 二人っきりの時とかは、殆どが相手の部屋だ。 元久も例外じゃない。 「それじゃあ適当に座っていいから」 「分かった」 「お茶煎れてくる」 「いや、いい。自分で煎れる」 「了解」 二人きりになった為、元久の口調も元に戻っている。 やっぱこっちの方がいいと思うが、チャラ男は保身の為だから仕方ない。 お茶を用意すると、俺から話を切り出した。
/437ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4174人が本棚に入れています
本棚に追加