どうしようか

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そして今は中庭に居る。 実は、この学園には幾つも中庭がある。 今はその中で、一番全ての棟に近い中庭に立って、耳を澄ましている。 意識を集中させれば、この学園の全ての音を聞き取れる。 授業中のクラスのざわめき、先生の声、サボっている奴らの話し声・・・。 その中で、異質な音を見つけた。 『ヤッ・・・誰か!ムグッ・・・』 『騒ぐなよ、おい、さっさとヤろうぜ』 『いいね~』 強姦するとか、よっぽど死にたい奴ららしいな。 俺はその声が聞こえてくる部屋に向かって走り出した。
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