どうしようか

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俺の肩に手を伸ばした奴の手首を掴み、捻り上げる。 「イダダダダッ!」 「何すんだッ!」 当然他の奴らは怒る訳だが、感情任せの怒りは己を弱くし、判断力の低下を招く。 「ざけんなよッ!」 殴り掛かってきた奴の拳を、今手首捻ってる奴を盾にして防ぐ。 そして反撃。 脇の辺りには、強い衝撃を受けると暫く呼吸に支障を与える場所がある。 そこに肘鉄を食らわす。 ・・・残り三人。 今度はこっちから攻撃する。 一番近い奴の懐に入り、鳩尾をえぐるように拳を叩き込む。 ・・・残り二人。 「ぅわあぁああぁっ!!」 一人が近くにあった椅子で殴り掛かってきた。 が、空振りさせてしまえば大きな隙ができる。 そこに足払いを掛け、傾いた身体に膝と肘で上下からの重い一撃を見舞ってやる。 ・・・残り一人。 そいつは顔が青ざめているが、その手にはナイフが握られている。 近付けば、闇雲に振り回す。 ・・・使い方がなってないな。 そいつがナイフを思いっ切り突き出した瞬間、その懐に飛び込む。 そして手首を掴み、思い切り握る。 ミシミシと音がするくらい。 「ギャアァッ!」 で、股間を思いっ切り蹴り上げた。 そいつは白目を向いて気絶した。 どうでもいいが、全員やられた時とかの台詞が漫画の雑魚キャラだったな。 さて、と。後は襲われてた少年だな。 ソイツの方に向くと、完全に硬直していた。 声くらいは掛けるか。面倒だが。 「はぁ・・・おい、大丈夫か?」
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