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「おいっ!二人とも無視すんなよ!」
俺が考え事しながら仕事をしていたのが気に入らなかったらしい。
何様だよ、テメェ。
「無視すんなって言ってんだろ!」
いきなり詰め寄ってきたかと思うと、
バサリ、バサァッ!
書類を散らされた。
終わったやつも、そうでないやつも関係なく。
誠の前でも同じ事をした。
・・・もう、我慢の限界だ!
「ふざけんじゃねぇ!!何でもかんでもテメェの思う通りになると思うな!第一俺らが仕事してんのはテメェが原因なんだよ、東郷犀!麟斗、細、雪、テメェらにも原因があるのは分かってるんだろうなぁ、あ゛ぁ?言い訳なんて聞かねぇ、テメェら全員、仕事しねぇんならとっとと出てけ!んで、二度と来んじゃねぇ!!」
思っていた事を全てぶちまける。
麟斗たちはようやく事の重大さに気付いたのか、顔を青くした。
黒い毛玉は違ったが。
「なんで・・・なんでそんなこと言うんだよ・・・?なぁ、俺達友達だろ?謝れば許してやるから、早く謝れよ!」
「テメェは何様のつもりだ?二度は言わねぇ、出てけ」
「なっ・・・!?」
まだ反論しようとする毛玉を麟斗たちが抑えて、生徒会室を出て行った。
「かいちょ・・・いい、の?」
「ワリィ、仕事増やしちまったな」
「ん、いい・・・。かいちょ、まちが・・・ない」
「ありがとよ」
せめて、散らかった書類の整理ぐらいさせてから追い出すべきだったと思ったが、後の祭りだ。
気が進まないが、アイツに手伝い頼むか・・・。
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