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コン、コン、コン
規則正しくドアがノックされる。
「入れ」
そう声を掛けると、ドアが開く。
・・・普通は電話して一分くらいで着くことはない気がするんだが・・・。
「あの、何の仕事をすればいいんですか」
丁寧な言葉遣いなのにやや横柄な感じを受ける話し方をする、白い制服を着た髪の長い奴、そんなのは一人しかいない。
親衛隊副総隊長、時景 浪。
何の躊躇いもなく副会長の席に着く。
・・・その場所が似合い過ぎてて怖いんだが。
本当に一年生か?
「これと・・・会計の仕事をすればいいですね」
「いや、手伝いに来た奴にそこまでやらせる訳には・・・」
「このくらい、30分で終わりますから」
「・・・そうか」
・・・コイツ、本当に人間か?
「かい、ちょ・・・?」
あ、誠に説明してねぇ。
「ワリィ、誠。今から説明する」
「大した事はないです。俺は昔、会長の世話になった。今は恩返し。それだけです」
「端的に言えばそうだけどな・・・」
その説明で誠が納得するわけ・・・
「ん、分か・・・た」
したーーー!
そんなんでいいのか!?
いや、本人が良いなら良いけどさ・・・。
その後は黙々と仕事をした。
ツッコミは疲れた。
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