仕事は溜めるもんじゃない

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30分後・・・。 俺と誠は仕事をしてる。 だが、浪は宣言通り終わらせた。 俺らの倍以上あったんだけど、なんて気にしてられない。 だってコイツだし。 「一旦休憩したらどうですか。会長も書記さんも死にそうな顔してますし」 その一言で、休憩することが決まった。 久しぶりの休憩だな。 浪が紅茶と菓子を用意する。 「おい、浪」 「はい?」 「このクッキー・・・お前の手作り、か?」 「ええ。昨日作り過ぎたので、おすそ分けです」 「美味、し・・・」 「そうですか」 だからコイツが入って来た時、甘い香りがした気がしたのか。 それにしても、尊敬する人に対しては敬語を使う、と言うのは相変わらず健在らしい。 ・・・タメ口の方が良いが。 確かにこのクッキー美味いな。 その後、暫くゆったりとした時間を過ごし、再び仕事に取り掛かった。 やっぱ休憩した後だから、仕事が捗る。 浪の気遣いに感謝した。 「終わったー・・・」 「疲・・・れ、た」 あれから二時間。 全ての仕事が終わった。 正直死にそうだ。 「じゃあ、俺帰ります。お疲れ様でした」 「あ、ありがとよ」 「かん、しゃ・・・」 浪が帰った後、暫く休んでから、俺らも帰った。
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