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『オギャア…』
「双子…ですか…」
双子の赤ん坊は教会の鐘で祝福された。
「女のほうは…」
「分かってます…」
「よし…」
やがて政府の関係者が教会を
訪れ、女の子の赤ん坊を引き取る、というより乱暴に引ったくっていった。
闇が世界をのみこもうとしている時代である。すべての男は
特別な訓練所で即労働力、または兵士として幼い頃より訓練することを強制され、そして女性はしばらく遠く離れた集合住宅でで育てられたあと、すぐ労働力として
働かされる。これが普通であった。
そして、双子は別々に引き剥がされ、会えないまま12年といつ歳月がながれた…
------集合住宅------
厳しい訓練が終わり、就寝時間までの30分間自由にできる時間があり、同僚にいる友達と喋っていた 「ねぇ、シヴァ?生き別れの弟がいるっていってたよね?」
「ん、どうしたの?いきなり…」
「いや…どういう顔だったとかも覚えてないのかな~って…」
「うん…生まれてすぐにここに連れてこられたからね…」
「あ…なんかその……ごめん…ね。」
「ううん…大丈夫だよ、ゼロ…それより、もう時間だから部屋へもどろう?」
「あ…もうこんな時間かぁ~ んじゃ戻ろっか」
2人は共同リビングルームから部屋へ戻り、布団に入ったところでちょうど就寝時間になったようだ
全体の電気が消えた…
「おやすみ…ゼロ…」
「おやすみ…シヴァ…」
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