一章 独り言

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一章 独り言

 2001年の冬 もう、既に、冬の寒さが、肌身に染みる12月、始めて初雪が、見舞った。 今、思えば、何と無茶苦茶な行動だったと思うのだが、その当時は、若気の到りと言うか、若者の特権と言った認識不足のなせる業と思えなくもない。紛れもなく一本の電話で、大阪の地から、僕は、此の、東京の空に舞い降りていた。 だからと行って、家出とかじゃなく、又出稼ぎ、それと、集団就職とかの類いでもなかった。有る友に言わせれば、 『形而上の脱出』さと、哲学者が言う様に言った。 ふと、違う世界を覗き見たかった あの時のことを思って、つい、其の衝動をおさえ付けてしまった事を後悔してしまった事と、無性に逢いたいって思っていた
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