『文化祭?そんなものカットだカット!』

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「あ、お久しぶりです」 「こんばんは」 「久しぶり。 まあ、二人ともキレイになったわね~」 二人も褒められてまんざらでもなさそうだ ……いや! さっき聞き逃せないことがあったんだった 「あの、おばさん」 「ホント肌もキレイね~」 き、聞こえてない 「おばさん!」 「!? ど、どうしたの、蓮夜くん?」 「あのさっき、追い出されたって……」 「え、ああ、えっと……」 不意に服を引っ張られて振り返ると、浮かない顔をした桜花と楓がいた 「(ねえ蓮夜、あんまり関わらないほうがいいんじゃない?)」 「(そうだよお兄ちゃん、なんか複雑そうだよ?)」 それは分かってるんだ ……でも 「蓮夜くん。 悪いけど、これは私がなんとかしなきゃいけない問題だから」 「そう……ですか」 「ごめんね」 「いえ、いいんです」 「そう? じゃあそろそろ行くね、おやすみ」 「「「おやすみなさい」」」 "私がなんとかしなきゃいけない"か…… よし 「蓮夜、帰ろ?」 「楓、桜花手伝ってほしい」 「「えっ?」」 「悠太に直接話を聞いてみる」 「でも……」 「放っておけないんだ!」 楓の肩を掴んで顔をじっと見る すると楓は顔を赤くしてそっぽ向いてしまった 「ずるいよ、こんなことされたら断れないじゃない……」 「?何か言った?」 「何でもないわ」 ならいいか 「で、お兄ちゃん。 具体的にどうするの?」 「うん。まずは……」 その日、僕らは作戦を考え、みんなに連絡して協力を頼んだ 最初は渋っていたけど、最後にはみんな協力してくれることになった 準備はできた 悠太、僕がなんとかするからね ―蓮夜sideend―
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