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『正直すまんかった』
「いや、俺はいいよ。俺はね……」
「……はぅ、はぅ、はぅ……ぁ、ぁれ?1、2、3。3つになってる?」
『うん。ホントにごめんなさい』
健太の健太たちが無事であることを祈る。
先ほど俺があそこまで取り乱したのは、最近一緒に、というか勝ってに隣で飯を食うようになったこの女、星野マコ、のせいである。いつぞやに健太と一緒に入った喫茶店のバイトである。なんと同じ学校の二年生だったのだ。
廊下でばったり会った、と幸太は言っていたが俺には分かる。アイツは狙っていたのだ。幸太と自然に出会える機会を……!!
たった一週間で幸太にあーんなんてし腐りやがって……!うらやま、じゃなくて、妬まし、じゃなくて、えーと……………………
………………ぶち殺してやりたい。
ガシッ
「おい、そんなに殺気バンバンで何するつもりだ」
『あははは。やだなあ、俺もアレと仲良くなりに行くだけだよー』
「仲良くなろうとする人は相手のことアレなんて言わない」
『その手を離さないと……………………ちぎっちゃうぞっ』
「…………あ、ダメだ。目がイっちゃってる」
「……ふぉおお。もぅ1個増えてるぅぅう…………」
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