『プロローグ』

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「あ、茜だけズルい!あたしも~お兄ちゃ~ん!」 「あたしも!煉夜~」 「しょうがないから私もやってあげますわ。べ、別に私がしたいわけではなくて、煉夜がしてほしそうにしているからで……」 「先に行かせてもらうぞ」 「………ギュ…」 「な!?ズルいですわ!!私も、えい!」 「わっ!?ちょっとみんな暑いんだから離れてよ」 「「「「「「うるさい!!」」」」」」 「はい、わかりました」 うぅ、なんでみんなよく抱きついてくるんだろ。 「ていうか、急がないと遅刻すr「キーンコーンカーンコーン」あ」 「ありゃ、遅刻だね」 「どうせ遅刻ならゆっくり行こ?」 「うむ、たまにはそれもいいだろう」 「………さん…せい……」 「よーし、じゃあ煉夜、がんば!」 「このまま行くの!?」 はあ、疲れそう。でもいっか、みんなが笑えてるなら。 いつかは君とも一緒に笑いたいね、悠太。
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