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以来、僕には左目も無くなってしまった。
あの後すぐに病院に運ばれたが、到底元に戻せるものではなかったのだ。
そして今、僕は小学5年生になった。
「きめちわりぃ!!」
「学校来んなよ目玉なし!!」
そう言ってみんなが僕に、落書きだらけの僕の上履きを投げつける。
小学校に上がってすぐに、僕はイジメを受けていた。
無くなった左目にはいつもガーゼがつけられていて、それを不思議がった友達が、面白半分でとってしまったのだ。
ガーゼの裏にあったものを見た友達は泣き出し、それからはみんな、僕を異質なものとして見るようになった。
おかしな話だと思う。
蓋を開ければみんな、同じ肉の塊だのに。
目がなかろうと、腕がなかろうと、足がなかろうと。
そこにいかほどの違いがあるというのか。
小学生である僕にはまだ、分かり得ないことで。
また、小学生である彼らにも僕の疑問を理解できるはずがなかったのだ。
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