はじまり

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今日は学校帰りに本屋によらなくちゃ。 大好きな漫画の発売日。 小さな幸せ。 ナナといつもの駅で別れた後、家から1番近い本屋へと向かった。 「すみません。」 「あの~~。」 「そこの黒髪のおね~さん!」 わ…私っ!? さっきから声が聞こえるとおもっていたけど…。 振り返った私の前には見覚えのない男の人が少し笑いながら立っていた。 「いやぁ~おどろかせてごめんね?」 だめ…… 顔が熱くなるのがわかる。 苦手だ。 知らない人は本当に苦手…… 「突然なんですけど。」 俯いている私を無視して男の人は話をやめない。 「テレビにでてみない??」 ……?? この人なにをいってるんだろう。 なんか怖い。 私はゆっくりと顔を上げた。
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