はじまり

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「無理です!!断ります!!」 やっと言えた一言。 男の人も少し驚いているようだった。 「えりか…?」 急な声に肩がびくついた。 また後ろから声をかけられた。 「ママ!!」 仕事帰りのママが笑いながら私の顔をみていた。 でもその笑顔はすぐに怒っている表情へと変わっていった。 「うちの娘になにか?」 男の人は少しだけ頭を下げた。 よかった……。 ママと男の人が話を始めた。 私は逃げるように本屋へと駆け込んだ。 胸のドキドキがまだとまらない。 人見知りなおらないかな。
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