126人が本棚に入れています
本棚に追加
「お兄ちゃんは相変わらずだね」
「勇大、準備は終わった?」
「うん!」
次に入って来たのは次男・勇大(ユウダイ・小一)。
男の子らしい名前にしたのだけれど……未だに女の子に間違われてしまう程の、パッチリおめめとキュートなドーリーフェイスの持ち主。
そして末恐ろしい事に、既に彼は、それを武器として扱う術を身に付けてしまっている。
上目遣いで見上げれば、小六以上無制限の乙女が……萌える。
……これ、先に言ってしまえば若干旦那の遺伝子が関わってるわよね。
「じゃ、行ってくるね?ママ」
首を傾げそう言った勇大の手には、クリスマスにサンタさんに貰った、うさちゃんのぬいぐるみが抱かれていた。
「あのね、勇大。ぬいぐるみは学校には持って行けないのよ?」
「え~っ。持って行った方が絶対可愛いのに~!」
ボ ク が。
「……」
実際勇大が口にはしなかったものの、そう聞こえてしまい、思わず絶句した。
最初のコメントを投稿しよう!