夜ノ都

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「結城牙月....京の都を荒らす者とお見受けするが。」 いつの間にか 立派になっちゃったみたいだな。 クス.... 含み笑いをする。 全く同じ顔をしている俺に 気が付かないなんて、ね。 逆光で 見えないように しているかいがあったものだ。 「何も、面白いことなどしていない。すぐに刀を下ろせ。さもなくば....」 「さも、なくば?」 ニヤリと笑って 刀を振り下ろす。 冷えた空気に キンとした音が 響き渡った。 「....っ!」 流石、子供のころから 塾頭を勤めていただけはあるな。 今も、相変わらず 殺気立った刀捌きだ。
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