第一部~佐原中学編~

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私はイライラしていた。 大好きな土谷君が、小学生以来のライバルだった鷹子と付き合っているという噂を聞いたからだ。 これは嘘だったのだが、噂の真偽を確認する勇気も出ない自分。それもこの少女―根元をイラつかせる要因だった。 「……!」 前から例の2人と、鷹子の親友―藤咲が楽しそうにしゃべりながら歩いてきた。
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