無様な茶番劇

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自分の中には二人の「自分」がいる。 一人は何に対しても攻撃的で、口よりも先に手が出てしまう俺。 気性が荒く、嫌いなものにはすぐに暴力を振るってしまう。 一人は人嫌いで誰に対しても怯えている、弱い私。 常に人の視線を怖がり、ついには外に出るのを拒否するようにまでなってしまった。 どちらも自分だと思うと、吐き気がこみ上げてくる。 弱い者を強い者が守る、そんなどこかの童話に出てくる姫と王子のような関係。 正直嫌いな話だ。
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