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その夜は久しぶりに僕が帰って来たという事で、フィオナの母さん―今は僕の母さんでもあるけれど―が腕によりをかけて料理を作ってくれたし、フィオナの父さん―同じく今の僕の父さんどもある―は、久しぶりの息子との再会という事でご機嫌で酒を飲んでいた。
僕はといえば、二人の話に相槌を打ちながら
(もしもフィオナがいなくなったら、この人たちはどう思うんだろう)
なんて事を考えていた。
そして考えた端から僕はその考えに笑ってしまった。
それは僕が思う事じゃない。
僕の仕事はフィオナの願いを叶え、最後の瞬間を見届ける事。
それだけなのだから・・・・・
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