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父さんに付き合い過ぎたせいか少し酔いの回った体を冷まそうと庭に出た僕は、そこで静かに星を見上げているフィオナを見つけた。
静かに、というのは少し語弊があるかもしれない。
フィオナはまるで睨み付ける様に空を見つめていたのだから。
僕は声を掛けようか少し迷ったあげく、小さく声を掛ける事にした。
そうでもしないと、何故だかフィオナが泣いてしまうんじゃないかと思ったんだ。
「フィオナ」
「ルーク」
「家に入ったほうがいいよ、風邪をひいてしまう」
「大丈夫よ、父さんは薬師だもの」
「大丈夫の意味が違うよフィオナ」
僕は苦笑いをしながらフィオナに近付いた。
近付く僕の気配を察したのか、フィオナは顔をこちらに向け言葉を続けた。
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