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「あぁ!?」
「ダメだよ。今回ばかりはいくらヴォルフの頼みとはいえ教えられない」
「何でだよ、いつもはグチりがてら教えてくれたろ??」
「だから今回のはダメなんだ。誰にも教えない」
「ちっ、やっぱ変わったよ、お前」
まだ喚いているヴォルフを残し、僕は自室へと向かった。
そう、これは誰にも教えない。
僕だけのもの。
僕とフィオナだけの大切な出来事だから。
ねぇ、フィオナ。
君と過ごした一ヶ月、僕にとってはかなりの衝撃だったよ。
何たって今までの価値観崩壊だからね。
フィオナ
君との事を僕は忘れる事はないだろう。
この先どれ程時を重ねても・・・
きっと、ずっと
最期まで――
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