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ねぇフィオナ。
人間ってそんなにすてたものじゃないね。
そりゃ、醜くて汚い部分ももちろんあるし、そんな奴らの前に行かなきゃいけない自分に嫌気がさすのも事実だけれど、もう少しだけ人間に関わってみようかな。
君が好きだと言った世界を僕も愛してみたいんだ。
そして、
いつの日か再び君に会えた時、伝えたい言葉があるんだ。
ねぇ、フィオナ――
立ち止まって見上げた窓から見える天界の空は、皮肉なくらいに澄んだ青をしていた。
その眩しさに目を細めながら、僕は自室に戻る為に足を進めた。
Fin
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