大切なもの <ライル・ウォーカー>

3/18
前へ
/84ページ
次へ
僕がそう言うと、またしても盛大に睨まれた。 だから、初対面の人間に対してそれは失礼だよ。 ま、僕は人間ではないのだけれども。 「テメェ、ふざけてんのか!?」 「ふざけてないよ、ライル・ウォーカー君。僕は冗談が好きではないんだ」 「――っ!!!!何で俺の名前っっ」 何でと言われても、ばっちり資料もらってるからね。 僕が心の中で答えている間に彼は何事かを考え、口を開いた。 「お前、本物の"最後の使者"なのか?」 「そうだよ」 「じゃぁ俺は…死ぬのか」 「そうだよ、今からきっかり一ヶ月後にね」 さて、と・・・ 今回の彼はどういう態度にでるんだろう。 喚き散らす? 殴り掛かってくる?
/84ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加