3人が本棚に入れています
本棚に追加
「―――・・・けんな」
「ん?」
「ふざけんなっ!!そんな事急に言われて"はい、そうですか"なんて頷けるかよっ!!」
「そう言われてもさ、これはもう決まった事なんだよ。僕が君の前に現れた時点で物事はもうすでに動き出しているんだ」
「うるせぇっ!!俺はな、まだ死ぬ訳にはいかねぇんだよ!!そんな運命知ったことかっっ!!」
そう言うと彼は僕にびしっと人差し指を突き付けてこう言った。
「そうだよ、俺は今夜テメェに会わなかった!!会わなかったんだから俺は死ぬ事はねぇんだよ!!じゃぁな、クソ野郎!!」
そう言い残して彼は僕の前から走り去ってしまった。
そうきたか…
これはこれで初めてのパターンだ。
「ははっ、面白い子だね、ライル。でも――」
残念だけれども、この運命は変えられない。
神が決めた事は何人たりとも変更不可能なんだよ。
たとえ、どれほど願おうとも、ね――
最初のコメントを投稿しよう!