大切なもの <ライル・ウォーカー>

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「そう、糧。要するに、どこからその力を得ているのかって事さ」 「・・・そりゃぁ、神様とか、そんなとこだろ?」 「残念、はずれ」 「違うのかよ」 そう、全然違うんだよ。 これは、君達が伝えている様な素敵な夢物語じゃない。 このシステムはもっと―― 冷酷なのさ。 「僕達が糧にしているのは"魂"さ」 「・・・・・・・はぁ!?」 「正確に言えば、魂に宿る思念なんだけれどね。僕達は、当人のその魂と引き換えに願いを叶えている。 だからたった一つ、一度だけなんだ」 そう。 そこに神様の力は少したりとも関わってはいないんだ。 人間はそこの所をきちんと理解はしていないのだけれど。 僕がそう告げると、ライルは「そうかよ」とだけ答えて再び家に向かって歩き出した。
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