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「ただいま」
「お帰り兄ちゃん!!あっ、ルークもいらっしゃい!!」
「やぁグレン、お邪魔するよ」
「待ってて、今ご飯を準備するから」
そう言うとグレンは家の奥の方へ消えて行った。
グレンの作る食事は、そこらの店が顔負けな位美味し。
そういえば、将来の夢は自分のお店を持ちたいんだって言っていたっけ…
「はい、お待たせ」
「ありがとうグレン、相変わらず美味しそうだね」
「ははっ、ありがとうルーク」
そのまま三人で食卓を囲み、後片付けの為にグレンが席を立ったのを見計らって僕はライルに話し掛けた。
「ねぇライル」
「何だよ」
「なぜ君は、そうまでして死を否定するんだい?」
人間は生まれた瞬間から死へ向かって歩き始めている。
それは初めから決まっている事で、避けようのない事実。
ただ、そこに辿り着く時がそれぞれで違うというだけの話だ。
僕がそう言うと、目の前に座っているライルは「ふぅ」と一つため息をついた。
・・・何だよ。
僕、何か間違った事でも言った?
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