大切なもの <ライル・ウォーカー>

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どの位、時間が経っただろう。 項垂れ、座り込んでいたライルが急に僕に話し掛けてきた。 「おいルーク」 「何だい?」 「お前は俺の願いを叶える為に来た・・・そうだな?」 「そうだよ」 「何でも叶えてくれるんだよな?」 「少し制約はあるけどね」 「だったら…」 ライルはそう言うと、俯いていた顔を上げ、真っ直ぐに僕を見つめてきた。 ただ真っ直ぐに、何かを決意した力強い眼差しで―― 「だったら、グレンの病を治してくれ」
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