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営業周りで疲れた彼の頭にゴーストタウンと化した街の異変に気付けなかった。
雨宮 和彦「腹減った…」
そんな彼の鼻腔を突いたのは、カレーの匂いだった。
雨宮「カレーか…ハズレは無いよな…」
カロンカロンッ
喫茶店などで良く聞くカウベルが鳴り響く
店員「イラッシャーイ!ウチのカレーは、オイシーヨ!」
雨宮「あ、チーズカレーある?」
店員「はい、チーズカレー」
雨宮「早い!」
店員「私は、お店に入る人の、好きなカレーが、瞬時に解るからね、すぐに出せるんだよ」
雨宮「旨い!」
店員「最初に言ったよ?」
雨宮「なんだコレ、チーズとカレーのコンビネーションが高い」
店員「ソレはね、チーズに合う様にチーズカレー専用のルーを作ってるからだよ」
雨宮「へぇ…」
すると、テレビで放送している番組、笑っていいテレビがイキナリ止まり、代わって女ニュースキャスターが慌ただしく騒ぐ
TV「速報です!緊急事態です!s玉県南部で奇人が暴れているとの情報です!」
雨宮「えっ!?」
店員「…南部…ここもじゃん!」
TV「至急県警が出動しましたが五人中3人が噛まれるなどの致命傷」
TVスタジオの慌てぶりが解るほどスタッフが走る
その時、
パァン!!
TVと窓からほぼ同時に銃声が響く。
TV「県警が威嚇射撃しました!」
だが、奇人達は全く変わらず警官に歩み寄る
雨宮「近くないか!?」
店員「徒歩五分以内だね」
雨宮「逃げなきゃ!」
店員「お客さん、こう言う時は動かないほうがいいんだよ」
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