第二章

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9月21日 普段とたいして変わらない日差しのなか、僕は珍しく学校に向かっていた。 これにも特に理由はない。ただの気紛れだ。 いや… 進級のためでもあるのか。うん、我ながら良い言い訳だ。 当分の内はこれを理由に学校へ行こう。 僕の家は学校の傍にある。徒歩10分ってところだ。 だからだろうな。僕は家を出るのが非常に遅い。 それでも充分に間に合うのだが。 …っと。そんな説明をしてる間に着いてしまった。 …………………………………………………………帰るか。 正直、無理だ。 やっぱり、まだ早急だったか。 そう思い、学校に背を向ける。
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