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「あれ?まこ…菊池クン?」
あ、やべ。
会っちまったよ。
「どうしたの?学校に来るなんて、珍しいなぁ」
皆さんおなじみの立花未稀さんです。
あまりなじみない?そりゃ失礼。
「いや、もうそろそろリハビリを…と思ってね」
嘘ではない。
「え?ほんとに?」
信じてないみたいだけど、残念ながら本当だ。
「うん。でも、やっぱりまだ無理みたいだから帰るよ」
「あ…そ、そうなんだ。じゃあ、帰りにまたプリント持ってくね?」
「あぁ、うん。よろしく」
「それじゃまたあとでね」
「またあとで」
因みに、立花さんは毎日プリントを持ってきてくれている。
それが先生に頼まれてなのか、それとも自主的になのか。
それはわからないし、わからなくても結論は変わらない。
なんだろうな。こんな考え方の主人公の本、最近読んだ気がする。
僕とはあまり似てないけど、一言台詞を借りるとしよう。
「…戯言だよな、ほんと」
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