第二章

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校門で立花さんと別れたあと、僕は公園でのんびりしていた。 ただ家に帰りたくなかっただけだけど。 ちなみに、家には誰もいない。一人暮らしだ。 一人暮らしはいい。誰にも何も言われずにすむし、気が楽だ。 なんて。何となく強がってみたけど、そんなわけあるはずがない。 たしかに誰にも何も言われないが、それは孤独ってこと。孤独とは、一人でいること。 そして、当たり前のことだけど、一人よりも二人の方が楽しいに決まってる。 けれど、僕は一人で生きることを選ぶ。 それが、僕に対する罰だから。 ……僕ってこんなキャラだっけ。 まあいいか。どっちも僕であり、それでこその僕だ。 話が逸れた。 兎にも角にも僕は家に帰りたくない。 だから、あと少しだけここで暇を潰そうと思う。 とはいっても、ここでぼんやりとしているだけだ。 そんなのは皆もつまらないだろう。 だから。 あとはよろしくね、立花さん。
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