第二章

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えー、はい。よろしく頼まれました、立花です。 にしても、誠クン。急に来てまた帰ってくからビックリしちゃった。 まあ、仕方がないか。うん、仕方がない。 なぁんて。 いってみたけど、何が仕方がないんだろ。 ……ま、考えてもキリがないし。 早く教室に行こう。 教室前。 「やっと着いた…」 やたらと長い階段を昇って、教室に入る。 「おっはよー!!」 席に着くなりいきなり話しかけてきた彼女。 名前は、佐東舞。 私の、小学校以来の友達。 活発で、天真爛漫で、可愛くて、格好よくて…。 私のことを救ってくれた、親友。 「ミキ?ミーキー?」 おっと。 今はそんなこと考えてる場合じゃなかった。 「あっ、ううん。なんでもないよ。…おはよう、マイちゃん」 「そう?ならいいんだけど」 訝しげな様子でこっちを見てくる。 …と思ったら、急にニヤニヤしだした。 何かあったのかな?
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