第二章

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「で、実際のところどうなの?」 ちょっぴり真剣味を増した表情で聞いてきた。 その事でようやく遊びで聞いてるんじゃないと言うことがわかった。 けど… 「え、そ、そんなこと…」 そんな簡単には言えないよね。 「そんなこと?」 やっぱり追撃が来た。 さて、どう誤魔化そう。 ……うん。拗ねるのが一番早いな。 「う、う~!マイちゃんのいじわる…」 軽く泣き真似をしてみる。 「え?あ…。ご、ごめん!」 よし、落ちた。 「……もう聞かない?」 「聞かない聞かない!!だから許して!!」 「……ん。いいよ」 ちょっとからかおうかなと思ったんだけどなんか必死に謝ってきてるし…。 もう罪悪感が凄いのでやめようかと思います、うん。 ―キンコンカンコン チャイムがなった。 うちの学校のチャイムって、どこか伸ばし忘れた感があるんだよね。 ま、気にしても仕方がないし。 席につこうっと。 「んじゃあとでね」 マイちゃんと離れて席に座る。 ちなみに席は一番後ろの窓際。 みんないいなって言うんだけどどこがいいのか分からない。 ドアから遠いんだもん。 まあ、そんなことはともかく。 席について読書…のふりをしつつ考え事をする。
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