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誠クンか…。
さっきは誤魔化したけど、実は大好きです。
気付いてた?それはそれは、察しがよろしいもので。
けど…。
私が付き合うことは万に一つもないと思う。さすがに億に一つは分からないけど。
だって、誠クンの…
なんか背筋がゾクッとした。なんか無言…ん?無言?無言…でいっか。たいしてかわりない。
兎に角。どっかから圧力がかかった。
ニュアンスとしては『他言無用』って感じかな。
私もまだ死にたくないし。後々語られると思うからその時に聞いてね。
まあその話はおいといて。私と誠クンが付き合うことは、ない。
その事はもう、諦めた。
けど、やっぱり近くにいたい。
そう思って、毎日プリントを持っていっている。
小さな幸せ。
秘められた恋心。
片想い。
そんなのも悪くないかなって私は思う。
……と。もうすぐ授業が始まるし。
誠クンに語り部を戻すよ。
それじゃ、あとはよろしく。
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