第二章

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誠クンか…。 さっきは誤魔化したけど、実は大好きです。 気付いてた?それはそれは、察しがよろしいもので。 けど…。 私が付き合うことは万に一つもないと思う。さすがに億に一つは分からないけど。 だって、誠クンの… なんか背筋がゾクッとした。なんか無言…ん?無言?無言…でいっか。たいしてかわりない。 兎に角。どっかから圧力がかかった。 ニュアンスとしては『他言無用』って感じかな。 私もまだ死にたくないし。後々語られると思うからその時に聞いてね。 まあその話はおいといて。私と誠クンが付き合うことは、ない。 その事はもう、諦めた。 けど、やっぱり近くにいたい。 そう思って、毎日プリントを持っていっている。 小さな幸せ。 秘められた恋心。 片想い。 そんなのも悪くないかなって私は思う。 ……と。もうすぐ授業が始まるし。 誠クンに語り部を戻すよ。 それじゃ、あとはよろしく。
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