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よく晴れた日のこと。
僕は告白された。
相手は幼なじみだった。
特に断る理由もなく、付き合うことになった。
それが、僕と彼女―石尾梨沙の始まりだった。
―ジリリリリリ…
「ふわぁ…。眠い…」
目覚ましの音で目が覚めた。
時計を見る。
七時だった。
「なんでこんなに早いんだよ…」
寝ぼけ頭で考える。
…………あぁ、そうだ。
昨日梨沙にコクられたんだった。
で、なんか『明日七時半に迎えにいくから!!』との一言で、僕の早起きが決定したってところか。
……普通に家が横なんだから、僕が迎えにいくのに。
そんなことを考えながら下に降りる。
因みに、僕の部屋は二階にある。
「おはよ」
「あぁ、おはよう、まーくん」
母さんにあいさつ。
現在進行形で料理中にも関わらず、こっちを向いてあいさつをしてくれる。
それは嬉しいんだけど…。
「母さん…。料理中は料理から目を離さないでくれ。それとまーくんは止めてくれ。入間人間先生の某小説とかぶるから」
「あらあら、それはごめんなさいね、まーくん」
「…………」
この人は話を聞いていたのか?
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