第一章

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起床。午後3時。 我ながらよく眠ったものだ。 意外に疲れてたのかもな。 もう1時間程度で学校も終わる。 部活動に勤しむやつもいるんだろう。 俺は帰宅部だが。 ……はぁ。 憂鬱だ。 何もかもがめんどくさい。 まあ仕方ないか。 まだあれから1年もたってねぇんだ。 忘れられない思い出。 誰にだって1つや2つはあるだろう。 それが吉であれ凶であれ。 俺はそれが、みんなと少しずれているだけだ。 ――ねぇ誠クン、あれなに? ――誠クン? ――また明日ね     『また明日』 消えない思い。 心に空いた穴。 それを背負って生きていくことしか。 僕らにはできないんだろう。
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