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「は、はいっ!プリント届けに来ました!」
やっぱりか。
届けさせる学校も学校だが、届けに来るこいつもこいつだ。
暇なのか?
まあ、そんなことは口には出さないが。
「そう。ありがとう」
実際には少しもありがたくなんかないけれど。
社交辞令だ。
「ところで、君の名前は?」
一応聞いておく。
名前も知らずに届けてもらうのはさすがの僕も気が引ける。
「み、未稀です。立花未稀。」
慌て気味の女子改め立花。
急いで帰ろうとする彼女に、声をかける。
「じゃあね」
すると彼女は驚いたように振り返り、笑みを浮かべていう。
「うん!また明日ね!」
そして、ドアを閉める。
……また明日、か。
そんなもの、全くあてにならないというのに。
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