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僕は途方に暮れていた。 あのヒーローには専属のパン屋さんが存在していたんだ。 だからこそ、驚異的な半不死性を持てた。 あのヒーローの敵は何となく空気を読んでくれた。 だからこそ、パン屋が執拗に狙われる事もなかった。 ……しかし僕はパン屋じゃない。 敵は空気を読んでくれない。 アンパン(こしあん)がなくなった今、正義の味方はただの鉄の塊に。 僕は途方に暮れていた。 途方に暮れながら、吉田ストアで買い物をしていた。 「……あ」 そして偶然それを見つけたんだ。
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