小生の主

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小生の忠言を意に関さずといった様子で、呆れた表情で、喋り始めた。 「阿呆はお前さんだろうに、全く。どこからその自信は出てくるのやら。 ス○ートフォンのことかい?あいつは凄いね。俺たちみたいなポンコツとは違うさ。次世代機というやつだね。」 何と!今度はポンコツと言うたな! ええい、このような無礼者は即刻破棄されるべきである。人よ。こ奴は不良品である。 今すぐ、切り捨てい! 小生が身体を滾らせ、胸の内からごぼごぼと湧き上がる激情を口から吐き出していると、奴は臆面もせずに話を続けた。
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