プロローグ

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バン、バン、バン!! 乾いた発砲音が、鼓膜を痺れさせる。 「走れーー!!」 俺―篠崎咲哉(しのざきさくや)は、背後から近づいてくる敵に発砲しながら、仲間に叫んだ。 仲間は、全員で四人。 隣で走っている、神谷千里(かみやせんり) 発砲しながら走っている、火志澤鳴海(かしざわなるみ) みんなより遅れて走っている、南愛栄(みなみあさか) みんな敵から逃げるため、全力で走っている。 その敵は、図鑑で見るような恐竜、ティラノザウルスに似ていた。 息が苦しい。 ―くそっ、なんでこんなことになっちまったんだ…俺は数時間前の事を思い出していた。
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