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「どっちもどっちね。ガキ臭い」
鳴海が言ったのに、うんうんと愛栄がうなずく。
ここは、よく来る行きつけの居酒屋だ。
大学帰りに、サークルメンバーと飲みに来ているところだ。
「お前の飲みが甘いからだ」
復活した千里がジーパンにTシャツという服装を直しながら言った。
茶色に染めた髪に、ピアス。背は高めで、悔しいが相当なイケメンだ。
「何じろじろみてんだよ、キモ」
そう言って体を守るような姿勢になった。
「安心しろ、男には興味ねーよ」
顔はいいが、態度は最悪だ。
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