はじまり

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「………呆気ないものだな。」 スピッツの眼前には、刀を構えたライムがボロボロで立っていた。 「…………はぁはぁ。ゴフッ」 「────諦めろ。ライム・ブラットよ。貴様では私に勝てない。」 「はぁはぁ。まだ…やれる…」 バタッ その言葉を、最後にライムは倒れピクリとも動かなくなってしまった。 「ライム・ブラットなかなかの強者であった………」 「スピッツ様!ターゲットの捕獲、それ以外の生存者を抹殺し終わりました!」 その声がする方へスピッツが、顔を向けるとカヤ・ブラットの胸に深々と剣が刺さったまま倒れていた。 「うむ。ご苦労では行くぞ。」 その言葉と共に、スピッツ率いる騎士団は山を降りはじめた。
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