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少年は、走りながらどうやってこの巨大な鳥を撃退するか、考えていた。
刹那
運悪くも足を木の根に引っ掻けて転んでしまった。
「げっ!やばい!」
後ろを見れば巨大な鳥は、もう目と鼻の先にいた。
「ちっ俺の人生もここで終わりか…」
そう言い少年は、自分の両目を閉じた。
ドサッ
何か大きなモノが、落ちる音がしたと思い、少年は両目を開いた。
「!?」
少年は、驚愕した。それもそのはず、つい先刻まで自分を追い回していた巨大な鳥の首から上が体から離れて落ちているのだから。
「よぉ。バカ息子よ」
横からドスのきいた声がした。そちらに向くと、そこには頭にバンダナをまき首にはマフラーをしている、三十後半くらいの顔をした男が立っていた。
「うへぇ親父。」
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