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「アガルってば、何でもできるんだね」
「弓道は凄く楽しいくてつい練習ばっかりしちゃったから」
まぁ今のは真似であって、実際には射ったわけじゃないけどね。
「うん。伝わったよ」
「え?」
唐突な意外な彼の言葉に驚いて瞬きをしていると、また彼はもう一度年を押すように呟いた。
「伝わったよ」
「………うん。」
私の返事を聞いた総司は優しく
頬を緩めた、
その笑顔がもの凄く可愛くてつい私まで笑ってしまった
「ふふふ、」
「?」
「総司って苗字は何て言うの?」
そう言えばまだ聞いてない。
あれ?でも何で総司は私の名前知ってんだろう?
──"アガル"
いやいや、
でも間違ってたしな(笑)
知らないのと同じか。
「沖田だよ、沖田総司」
あ また笑った。
やっぱり小動物みたい、
「沖田総司、…か……」
歴史にはこんな人物もいたんだ。
知らなかったな、
もっと歴史のこと表だけじゃなくて裏も詳しく勉強してれば良かったなー
そう言えば。
恵理は日本史大好きだったなー
得に幕末が……ふふ。
今私が江戸時代にいるの知ったら驚くんだろうな、
「私は姫宮芽衣」
「芽衣?」
あ……間違えて本名……
ま、いっか。
「そう……芽衣、」
「宜しくね、芽衣くん。」
沖田さんはそう言ってまたいつもみたいに笑ったの、
くん付けする沖田さんに少しだけ変な気持ちになった理由は、まだ私も知らない。
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