52人が本棚に入れています
本棚に追加
─────────────
──────────
──
俺との試合が終わってアイツはすぐに道場を出て行った
俺が……負けただと?
あんなふざけた野郎にか?
……屈辱的だ、
あんな野郎に負けるなんて、
──バンッ
俺は道場のドアを八つ当たりかのように激しく開けて道場を出て行った
「おい、歳!」
イライラする。
「おい、歳……」
あぁ、近藤さんかっ
「あんまりイライラするな」
「してねぇよ」
「ならいいのだが、後で昇くんのことで話がある。少ししたら山南くんもやって来るだろうから歳も来てくれ」
名前を聞いただけで苛々する
「……分かったよ」
俺が返事をすると近藤さんはどこかへ言ってしまった。
「………ちくしょー…」
アイツのことだ、
絶対今頃笑ってんだろうな…
本当ムカつく野郎だ。
とりあえず近藤さんとこ行くか
少し廊下を歩いていると、
「ん?…アイツ……」
昇か?何やってんだ?
………あんな所で………。
最初のコメントを投稿しよう!